身近な機器に対する考え方を活かせる

エンジニアになると身近にある電子機器に対して愛着が湧くことも多く、逆に細かな不満があると気にかかってしまう人も少なくない。専門知識を持っているからこそ、もっと良いものができるのではないかと疑問を抱くことも多くなるだろう。その不満を解消するために組み込み系になるという選択をする人もいる。電子機器は生活の中に浸透していて、日常的に身近にあるものに対して日頃から思っていることも多いだろう。それを反映させた製品開発に携われるのが組み込み系を選んで得られるやりがいである。

エンジニアの視点から見てみると意外に改善しやすいのではないかと思いつつも、自分が開発に携わっていないから改善できないという場合も多い。しかし、関連する企業に就職して働いていれば、他部署の仕事であったとしても提言することは可能である。自分自身が開発に携われるならそれに越したことはないだろう。いつも使っているものであれば使い勝手の良し悪しについてさまざまな思いを抱いていることが多く、それを自分が開発に携わるかどうかにかかわらず、専門的な見地から改善を求めていくことができるようになる。

自分が開発に携われれば、消費者という視点から開発を行っていくことも可能であり、より優れた製品を開発するのにつながる可能性もある。勤めている企業で新製品の開発を終えて販売する段階になると、その製品を自分で使えるようになるのもまたやりがいになる点だろう。